ここではドラムを処分しよう、買取店に持っていこうかな、と思ってる方のためにドラムを売りに出す際の情報を掲載しています。
買取店で見られるポイント、高く売るメンテナンス術などをお伝えしていきます。
ドラムセットの買取価格と査定者が見るポイント
・メーカー/発売時期
・ドラムセットとして機能する為の物が揃っているか
・外観
この3点で価格が決まってきます。
メーカー/発売時期
楽器メーカーは日々進化しており、やはり古い楽器よりも新しい楽器の方が鳴りも良く、耐久性も上がっている為高価になる事が多いです。
ドラムセットにはスネア・各種タム・バスドラムの「胴(シェル)」に「ヘッド」を張り、それを「フープ」で押さえつけ、「ボルト」を6-12本使用し、圧力を掛けていくことで張力を上げ、音色を決めていきます。
圧力をシェルに掛けていると言う事は、ヘッドを張っていればそれだけ強い力がシェルに掛かり続けます。
これがバランス良く力が掛かっていれば問題ありませんが、もし変に片側だけ張力が掛かっていたりしたまま長期間置いておくと、シェルが歪んでしまい、上手にチューニングを行う事が出来なくなってしまいます。
発売時期も数十年前で、古い楽器であれば、フープを外しての保管となっていなければ、先ほどお伝えした状態になっている事が多いため、ご注意下さい。
ドラムセットとして機能する為の物が揃っているか
一般的に「ドラムセット」と言えば、スネアやタム、シンバルや各種スタンドやペダル、おまけにスローン(いす)と、全てが揃った状態の事を指しますが、メーカーとしての販売は実はそうではないのです。
基本的には以下の四種類に分類されます。
シェルパック | スネア・タム(×2)・フロアタム・バスドラム・タムホルダー |
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ハードウェアパック | スネアスタンド・シンバルスタンド・ハイハットスタンド |
シンバルセット | クラッシュシンバル・ライドシンバル・ハイハット(Top/Bottom) |
アクセサリー | スローン(いす)、フットペダル |
買取の為にまず認識されるのが「シェルパック」です。これがなければ「ドラム」とは言えません。
そして「ハードウェア」、「シンバル」、「アクセサリー」と言う順番での必要度です。
上記の順番に、全てが揃っていれば「ドラムセット」と認識され、しっかりとした金額がつくでしょう。しかし、これらが欠けていくと、その分金額が下がっていきます。
外観
やはり、楽器としてあるからにはある程度の見た目の綺麗さも必要です。
特に、太鼓にヘッドを張る為についてある「フープ」は、保管状況によってはサビが発生している場合があります。あまり見た目も良くないので、見つけた場合は除去しておきましょう。
ドラムセットを買取店に高く売る方法
けど、ドラムセットの場合、叩かれる場所は「ヘッド」であって、楽器そのものを叩くわけではありません。楽器そのものはあまり汚れない、ダメージを負わないはずなのです。
では、どこに注意して扱えば、買取時に金額が上がるのでしょうか。
キズは厳禁!
基本的には据え置きでの使用となる為あまり何かとぶつかることはありませんが、楽器を他の現場へ持ち出す際にキチンとケースに収納していたでしょうか。
また、タムのセッティング方法には十分注意しましょう。バスドラムにタムホルダーを利用して、タムの高さ・位置を固定しますが、必ずバスドラムにタムのフープが当たらない状態でセッティングしてたことが重要です。
時折、タムのボトム部のフープがバスドラムの胴部に乗っかっており、その「乗っかり」でタムの高さが決められている場合があります。
この様な状態では、タムを叩くたびにバスドラムにフープの痕が残ってしまい、バスドラム胴部の表面上のダメージだけでなく、バスドラム全体のバランスにも影響を及ぼしかねません。
長期未使用期間がある場合
ドラムには各太鼓に「ヘッド」と呼ばれる、実際に叩かれる部分があります。これは「フープ」を利用して太鼓の胴部に圧着させる事で、張力を利用した音程変更を可能としています。
「圧着」と言う事は、その部分にそれだけのパワーが掛かっていることになります。ボルトが6本~12本、太鼓によりついていますが、それぞれは全く同じ力で押さえられているでしょうか。
これのバランスが崩れていると、俗に「チューニングがあっていない」と呼ばれるのですが、崩れすぎていると音程だけでなく楽器そのものにも負荷をかけてしまう事になります。
胴部が全体的に歪んでしまったり、フープ自身が平行でなくなってしまったりと、良くない状態でおいている期間が長ければ長いほどダメージは大きくなります。
もし、長期間使用しない事が予測されるのであれば、一度ヘッドを全て胴部から外して、楽器をストレスフリーの状態にしてあげましょう。
ドラムを買取に出す際に高く見せるメンテナンス
ドラムの「ヘッド」はボルトで固定されています。ヘッドの交換の際にはそのボルトを一度外しますが、その時にボルトについていたグリスを一度綺麗に掃除しましょう。
そして、新しいヘッドを取り付ける前に、ボルトの下1~1.5cm程度迄の高さに新しいグリスを塗ります。こうする事で、チューニングも滑らかに行う事が出来、ボルトのサビも防ぐことが出来ます。
また、ドラムセットの内バスドラムは、ペダルを踏んでビーターを叩きこむことで音を鳴らしますが、その「ペダル」、なんとバスドラムに噛む様にセッティングされます。
噛む、と言う事は、それだけバスドラムのフープにダメージを与え続けている事になります。そこで、ドラムメーカーが「ペダル保護用プロテクター」を販売しています。楽器を綺麗な状態で保ち続ける為には、そのシートが必須です。
値崩れしにくい高く売れるドラムメーカー等
ヤマハ Stage Custom Birch、Recording Custom
パール Crystal Beat、Reference
タマ StarClassic Maple