楽器の下取り、買い替えは本当にオトクなの?その仕組みとは

楽器の下取り(買い替え)とその仕組み

今持っている楽器よりも、もうワンランク上の楽器が欲しい!そう思い立ったが吉日、楽器を探しにいきましょう。

ですが、新しく楽器を購入した場合、今お持ちの楽器は必要ですか?今後新しい楽器を手にした後、演奏する機会がありますか?

もし、新しい楽器一本での演奏生活となる場合は、「下取り」を検討してみるのも良いでしょう。

中古楽器を取り扱っているお店でないと難しいかもしれませんが、お店はやはり今のお客様を逃したくないもの。しかし、利益を確保していかなければ運営していくことが出来ないのも現状です。

そこで、新しい楽器に買い替える際に、古い楽器を下取りして、

お店→下取りした楽器を調整・クリーニングし、中古楽器等として販売/利用し、再度利益を得る

お客さん→下取り分で手に入れたお金を購入金額に充てる事で、負担額が減ってラッキー!

と、両社Win-Winの関係になるのです。これが下取りのカラクリです。

どこで楽器を下取りしてもらえるの?

上記でご説明したとおり、「中古楽器を取り扱っているお店」である事が非常に重要です。しかしそうでないお店でも下取りをしてくれる場合があります。

もし新品の楽器しか販売していなければ、下取りされた楽器はどこへ行くのでしょうか。

・レンタル品としての再利用
・業者仲間での委託販売
・通信販売サイトを利用しての販売

と、手に入れた楽器を利用して、お店の利益に変換する事はいくらでも可能なのです。もし楽器を購入されたお店が新品販売だけであっても、一度相談の価値はあるでしょう。

下取り買い替えだと新品を値引きしてくれるってホント?

ギター

実は‥「下取り=安く購入できる」と言うわけではありません

「この楽器の販売価格は●●円だけれど、今使っている楽器を△△円で下取ってあげる。

そうしたら、●●円-△△円だから、実際の購入価格は下がるでしょ?」と言うのが「安くなる」と言う事です。

実際に販売価格が下がるわけではありませんので、ご注意ください

しかし、楽器店としてもそういった形で中古の楽器が手に入る事は、上記で説明した様に様々な利益転換が可能な為、案外うまみがあるのです。

その為、その店舗内のルールとして通常の「買取価格」よりも、「下取り価格」の方が高い金額を提示される場合もあります。楽器を売るときの一つの駆け引きとして、「下取り」と言う選択肢も、ご検討ください。

楽器を下取りに出すのと、売却するのどっちがお得?

上記の通り、「下取り価格」の方が高く買い取りしてもらえる可能性はあります。

ただ、これに関しては「その店舗内でお客様が新しい楽器を合わせて購入する場合」と言う条件の下で成立するお話です。

ご自身がより上の世界へ、より高みを目指して新しい楽器を求める場合は、下取り買い替えをオススメ致します。

下取りに出す前に他店で査定に出して金額を知っておこう

「買取査定に出したからには最後、もう戻ってきませんよ」なんてことは、現代の日本ではそうそう考えられることではありません。

今持っている楽器の価値や、現在での市場価格、市場相場等は、売る側としてほしい情報であります。

「楽器を売ろうと思っているのですが、いま少し悩んでいます。お見積りをお願い出来ますか?」と言えば、大抵のお店はお見積りを出してくれるでしょう。

今やネットの楽器買取サービス(またはお店)を利用して簡単に査定依頼が出来ますので、下取りに出す前に相場を知っておくことは重要です。

店が違えば下取りに出すよりも高値が付くこともよくあります。

楽器の状態は、パッと見ただけでは判断が付きません。細部まで確認して、実際に音が鳴るのかどうか、ピッチは不安定で無いか等、チェックするべき項目はたくさんあります。ネットの場合は簡単な査定の後、持ち込みなどをして本査定を行う流れになります。

売る側が大切に使用していればいるほど、そうやってしっかりと見てもらった時に良い状態がわかる、というものです。