オーボエの画像

オーボエはそもそもの販売価格が高いものですので、売ろう、と思ってもやはりそれなりの金額が付かないと踏ん切りがつかないかもしれません。

そこで、オーボエの買取価格の相場を考えるポイントや、売値を上げる為のいくつかのポイントをお伝え致します。

オーボエの買取価格、相場はどのように決まるのか

例えばYAMAHA YOB431は定価420,000円ですが、特約店や通販で値引きして買えば最大20~25%オフの330,000円ぐらいは期待できますよね。

このYOB431、状態の良いもので業者が買い取って再販すると25~30万円台での販売となります。それを考えると私達が中古で売却すると20万円前後になる‥という見積もりをしておくとよいかと思います。

現行品に近く状態が良くて購入時の4割~5割の価格が相場と考えておけば良いでしょう。

オーボエ買取時に査定者が見るポイント

査定員が見る幾つかのポイントを整理しました。

メーカーはどこ?

現在オーボエを販売している一流メーカーで、国内で流通しているものは多くはありません。

「ヤマハ」「ロレー」「マリゴ」「マッサー」「ビュッフェ・クランポン」「ムジーク・ヨーゼフ」「リグータ」程度のものです(順不同)。

上記メーカー以外にも珍しいドイツやフランス製の楽器があるかと思いますが、流通量は多くないと思われますので、あまりお持ちの方もいらっしゃらないでしょう。

上げた以外で、激安メーカーの物は楽器としてはあまりにチープなものばかりで、使用に耐えうるものではなく、買取価格も高くはなりにくいでしょう。

オーボエの品番は何?

楽器と言うものは、管体の裏側に品番と製造番号が彫られている事が多くあります。保証書が付属されている場合はそれを確認するのが一番確実です。

が、もし保証書が無ければ、上管の上側にメーカーと品番、上管/下管のジョイント部分又は下管/ベルのジョイント部分に製造番号の彫刻がされているものが多いので、一度確認してみましょう。

過去に販売されていた品番よりも、現行の品番の方が高く買い取られる傾向にあります。

楽器、割れてない?

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オーボエは木製の楽器ですので、湿度変化や温度変化に弱い楽器です。上管~ベルまで、じっくり観察してみましょう。

木目とは別の、「ヒビ」の様なものが縦に入っていれば、割れ目の可能性が高いです。

割れた個所をそのままにしておくと、割れが大きくなり、トーンホールにまで伸びてしまうと、音程が合わなくなったり、雑音が入ったりと大変な事になります。

そうなってしまうと、楽器としての状態は非常に悪いと判断され、買取価格がガクっと下がります。

もしご自身の楽器に上記のような状態が見受けられたら、一度楽器店へ持ち込み、修理を依頼しましょう。

タンポやコルク、破れてない?

オーボエは、指の他に「タンポ」と呼ばれるパッドを利用し、穴を押さえる事で音程を変化させています。表面が薄い膜で覆われており、これが破れて中身が見えている状態だと、穴をきちんと押さえられなくなり、雑音や微妙な音程のズレを引き起こします。

また、オーボエは連動するキィが非常に多く、それらを「コルク」で高さを決めている箇所が多くあります。

コルクも経年劣化で薄くなってきたり、欠けてきたりする事があり、そうなってしまうと「キィガタ」と呼ばれる空間が出来、カタカタと雑音がなったり、音程調整が上手くいかなくなります。

上記二つの様な状態は比較的すぐに見つかる事が多いため、査定者としてもマイナスポイントにし易い箇所になります。

各パーツをじっくり見て、破れている、外れている等あれば、楽器店へ持ち込み一度点検してもらいましょう。

そのケース、純正ケース?

持ち運びをするにはケースは必需品であり、最近ではお洒落の一環として、カラフルなケースや、機能性・利便性を上げたケースが様々販売されています。

普段使用にはそういったケースの方が便利ですが、やはり基本的には「純正ケースと楽器のセット」が基本形です。

楽器の購入時に外品のケースを購入された場合、純正のケースは大切に保管しておきましょう。

オーボエを買取店に高く売る方法

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業者に高く買い取ってもらうためには、なるべく不良個所の無い状態でお渡しするのが一番です。また、オーボエは構造が複雑で繊細ですので、消耗パーツも自分自身で交換する事が出来ません。

長期にわたり眠っている場合や1年以上メンテナンスに出していない場合、買取に出す前に一度近くの楽器店へ持ち込み、不良個所の修理を行ってもらってはいかがでしょうか。

メンテナンスの際に、管体のクリーニング、掃除も併せてご検討下さい。

修理もお金がかかるものですので、楽器そのものが古く、価値があまりない物であればそこまでかけても価値が上がらない事もあります。

しかし、現行品番や現行に近いもので本体の見栄えも良いのであれば、修理にかかった費用以上に買取価格が上がる事もあります。

また、楽器に付着している指紋や汚れは専用のクロスでふき取りましょう。

高く見せる楽器のお手入れ術

オーボエの買取価格を上げる為には、普段のお手入れが欠かせません。

管体の水分を取り切っていないと管体が割れてしまいますし、キィに指紋が付いたままだと、キィが腐食してしまいボロボロになってしまいます。

練習後は管体にスワブをきっちり通し、各タンポにクリーニングペーパーを挟んで、管体内部・外部の水分をきっちりとりましょう

そして、キィについた指紋(※指紋が確認できる場所だけでなく全体的に!)をきっちり拭きあげましょう。

値崩れしにくく高値がつきやすいメーカー

→ヤマハ/マリゴ/ビュッフェクランポン他有名メーカー・・・現行品番

※オーボエはそもそもの金額が高い為、初心者用と言ってもそれなりの金額で購入する事になります。

①管体が木製であり②安価過ぎない、メーカーであれば、きちんとお手入れを続けてあげていれば買取価格も多少は高くなると思われます。