フルートの画像

フルートを売る時の買取価格の相場や、高く売るための準備などを整理しています。

フルートの買取価格、相場はどのように決まるのか

フルートを高価買取してもらう為の各項目として

  • 現在販売されている品番か、普及している人気品番か
  • 管体の汚れ具合はどうか
  • 管体や各ジョイント部分にゆがみ、凹み、キズ等がないか
  • タンポ、コルク、フェルト等の消耗部品の状態がどうか
  • キィの連動箇所が通常通り可動するか
  • 収納ケースが汚れていないか

があります。

買取価格の相場ですが、「状態が良い」中古の楽器でも定価の3~4割が一般的です。

一度誰かが息を入れ演奏した楽器は、良くも悪くも管体に前演奏者の「鳴り癖」がついてしまう為、新品の楽器とは状態が変わってしまうのです。

フルートに関しては国産メーカーの楽器が非常に多く出回っており、外国製の古いフルートの一部(ルイロット・ヘインズ・ハウゼン他)がヴィンテージと称され高価で出回っている事もありますが、入手は非常に困難だと思われます。

フルートを買取る時、査定者が見るポイント

上で書いた通り、買取店では楽器の年代や状態を査定していきます。

現在販売されている品番か、普及している人気品番か

30年前のフルートと現在のフルートでは基本構造は同じであるものの、様々な工夫がされている為、現行品に近しい品番であるほど買取価格が高くなる傾向にあります。

現行品と比べ旧品番は明らかに構造が古いものも多く、注意が必要です。

フルートの管体の汚れ具合

銀製のフルートは素材の化学反応により、黒い皮膜が管体全体に広がる事があります。

これはサビや腐食ではなく、銀の酸化による「酸化銀」が主な原因です。

空気中の成分との結合による化学反応が原因ですので、練習後は必ず管体を専用クロスで拭き上げてあげましょう。汚れがひどい場合には、楽器用の「シルバーポリッシュ」を利用してあげると、綺麗に掃除が出来ます。

管体や各ジョイント部分にゆがみ、凹み、キズ等がないか

フルートは「木管楽器」と呼ばれていますが、管体は「金属」で出来ています。ですので、凹みや擦り傷が非常につきやすいので、注意が必要です。

フルートは頭部管に凹みが多く見受けられますので、気を付けて取扱いましょう。

特に、頭部管と胴部管、胴部管と足部管を繋いでいる「ジョイント」部分が非常に歪んでしまいやすい部分です。

ジョイント部分の金属は非常に薄く、演奏前のセッティング時に無理やり差し込んでしまうとすぐに歪んでしまいます。

また、野外での演奏後にお手入れを怠ると、ジョイント部に砂が噛んでしまい、スリキズの原因となります。

タンポ、コルク、フェルト等の消耗部品の状態がどうか

  • タンポ
    フルートは、「タンポ」と呼ばれるフェルトを皮で包んだもので、管体に空いている「音孔」と言う穴を閉じる事で音程が変化します。このタンポが劣化や消耗で破れていたり、縮んでしまっていたりすると、音孔から息漏れを起こしてしまい、出したい音程にならない、音が鳴らない等の不調が起こります。特にフルートのタンポは繊細です。
  • コルク、フェルト
    また、フルートにはコルクやフェルトを貼り付けることによりキィの高さや連動箇所を調節している箇所がいくつかある為、注意が必要です。長年の使用ですり減っていたり無くなっていたりすると、キィの連動時に隙間が出来てしまい、音が鳴らなくなってしまいます。
  • バネ
    その他に、フルートはキィを押す力の強さを「バネ」で調整しています。
    バネそのものの劣化や「サビ」により折れてしまう事もありますので、キィを押す力が軽く感じる場合は、バネの交換を行った方が良いかもしれません。

キィの連動箇所が通常通り可動するか

フルートにはたくさんのキィがありますが、その中のほとんどが一つのキィを作動させると他のキィも同時に動くような構造になっています。

長年の使用による「サビ」がキィの中に溜まっていたり、キィポストとキィの隙間に「ガタ」と呼ばれる本来はあってはならない空間があると、音が鳴らなくなってしまい、要修理の状態となります。

収納ケースが汚れていないか

フルート購入時には黒いハードケースが付属しているかと思います。

これは木製のケースに合皮を貼ってあるものであることが多く、非常にキズが付きやすいものです。ハードケースの他「ケースカバー」と呼ばれるハードケースを入れる為のカバンがセットになっている事がある為、移動時にはこれに入れて運びましょう。

ケースカバーは通常販売している事が多いので、もしお手持ちで無ければ購入をおすすめ致します。

フルートを楽器買取業者に高く売る方法

フルートを高価で買い取ってもらう為には、「見た目が綺麗」だけでは高くなりません。

きちんと各部位が機能するか、しっかりと運指にあった音がなるか等、「楽器として」すぐに利用できる状態であれば、買取業者が再修理に出す手間も省ける為、買取価格が上がる可能性があります。

しかし、フルートの修理はご自身で出来るものではありませんので、業者に出す前に一度リペアに出すことをオススメ致します。

修理金額は状態や楽器のメーカーにより様々なので、一概にすべての楽器にオススメするものでもありません。
お手元の楽器が比較的新しい品番であれば、リペアに出した際にかかった費用よりも買取価格が上がるかもしれません。

また、楽器買取業者に渡す前に、管体に付いている汚れは拭きあげましょう

黒ずんでいる酸化部分も専用のクロスで拭き取って下さい。拭き取れない場合は、楽器用の「シルバーポリッシュ」を併用し、綺麗に吹き上げましょう。細かい部分は綿棒や「トーンホールクリーナー」を利用しましょう。

高く見せるフルートのお手入れ術

フルートを高く見せる為に大切なことは「見た目・不良個所が無い事」が一番です。

フルートの汚れの原因は「水分、手汗、油分、酸化」です。

練習の後は、まず管内の水分を「ガーゼ」と「クリーニングロッド」を利用し拭き取ります。その後、全てのタンポに「クリーニングペーパー」を利用し、水分を綺麗に吸い上げます。

最後に、管体全体を楽器専用のクロスで拭き上げます。

管体内部・タンポに水分を残さない事、管体に汚れを残さないことが楽器を綺麗に保つ秘訣です。

値崩れしにくいフルートのメーカー・製品一覧

・ヤマハ/パール…現行品番
・ムラマツ…GX以上
・サンキョウ/ミヤザワ/アルタス/ハンミッヒ/パウエル…現行品番