ホルンの画像

ここではホルンの購入を検討されている方に、選び方をお伝えしております。

ホルンの種類や値段、初心者向けの製品などをご案内します。

ホルンの種類と特徴・音域など

「ホルン」と言うと、皆様が想像する形はひとつ、かたつむりのような形をしたものだと思います。「フレンチホルン」と呼ばれるものが、一般的に「ホルン」と呼ばれているものです。しかし、フレンチホルンの中でも実はいくつか種類があるのです。

~楽器の形状~

シングルホルン あまり個人持ち楽器として普及しておらず、学校備品として置かれている事が多いタイプの楽器です。管体も軽く、鳴らしやすい楽器です。

F管(エフかん)、B♭管(ベーかん)と二種類あり、それぞれ基本とする調が違う為、指使いが違います。そして、F管の方が「ホルンらしい」すこし柔らかな音色となり、B♭管の方は音色が明るく、抜けのある音色です。

フルダブルホルン 個人持ちとして広く普及しているタイプの楽器で、F管とB♭管が合わさり、レバーにより息の通る管を切り替える事で調を変えます。

各管で音程の良い音・悪い音、音色の良い音・悪い音があり、切り替える事によりそれぞれの場面に適した管を利用して音を出すことが出来ます。

セミダブルホルン B♭管に「補正管」と呼ばれる管の形でF管がついており、切り替える際にF管を迂回する事で楽器をF管とするタイプの楽器です。フルダブルホルンに比べ重量が軽いのが特徴です。
トリプルホルン フルダブルホルンにHigh F管と呼ばれる高音域の管が合わさったタイプの楽器で、更に安定する音色が増えます。管が増えた分音色も暗くなり、楽器としての重量も重くなります。
その他 「デスカントダブルホルン」、「ウィンナホルン」、更に現在のホルンの原型である「ナチュラルホルン」と呼ばれるものなど、様々ありますが、個人持ちの楽器として購入されるのは「セミダブルホルン」になるかと思われます。

また、ベル部分のみ取り外しが可能で、持ち運びにも便利な「デタッチャブル(ベルカット)」タイプ、ベルと楽器が一つにつながっている「ワンピース」タイプの2つがあります。

~レバーアクション~

  • ヒモ式
    連動部がヒモで繋がっており、レバーアクションが滑らかで、レバーの高さをある程度自由に調整できる為、自身の思う指の高さで演奏が出来ます(楽器店にて調整が必要)。
  • ボール式
    連動部が各パーツとボールになっており、レバーアクションにメリハリがあります。

~管体の材料~

真鍮(しんちゅう)と呼ばれる金属の、素材の割合で楽器の持つ音色が変わります。

  • イエローブラス
    明るく、抜けの良いハキハキとした音色です。
  • ゴールドブラス
    イエローブラスよりも銅の割合が多く、少し赤身を帯びた色です。柔らかく、響きのある音色が特徴です。

ホルンの人気メーカーや値段

ホルンの画像

アレキサンダー(Gebr.Alexander)ホルン

ホルン界で有名なメーカーはいろいろありますが、一番人気はなんといってもアレキサンダーではないでしょうか。230年以上の歴史を誇るドイツのメーカーで、様々なホルンをラインナップしています。

代表的なモデル「103」は広く愛され、世界的にも有名です。
103MBL(フルダブル・イエローブラス・ベルカット)1,410,000円

ヤマハのホルン

楽器と言えばこれ、の日本のメーカーです。個体差や音程感等で抜群の安定感があり、初心者向けの楽器からプロ向けまで、様々な目的に合った商品を揃えています。

また、ホルンにはマウスピースの形状によって合わない組み合わせがあるのですが、ヤマハは「ダブルシャンク」と呼ばれる構造を採用し、広く利用できる様にされています。

人気商品
YHR-567GDB(フルダブル・ゴールドブラス・デタッチャブルタイプ) 450,000円
YHR-871D(フルダブル・イエローブラス・デタッチャブルタイプ) 780,000円

 

ハンスホイヤー(MEISTER Hans Hoyer)のホルン

アレキサンダーと同じくドイツのメーカーで、人気の高いメーカーです。
ハンスホイヤーと言えば「801」ですが、日本向けに「801J」と言う少し安価な品番も販売されています。

人気品番
801MAL(フルダブル・イエローブラス・ベルカット) 560,000円

ホルンの選び方や購入時の注意点

最初の購入は、フルダブルホルンがオススメです。

選び方のポイントとしては
音色の明るいイエローブラスか、音色の豊かなゴールドブラスか 
持ち運びに便利なデタッチャブル(ベルカット)タイプか、通常のホルンの形であるワンピースタイプか

を決めましょう。

後はご予算によるところが大きいですが、せっかく買うならシングルホルンよりもダブルホルンの方が良いですよね。響きの厚さが違います。

注意点としまして、ホルンという楽器は構造が非常に難しく、「世界で一番演奏する事の難しい金管楽器」とギネスブックにも掲載されているほどです。

その為、時折非常に安価なホルンが販売されている事がありますが、安いものには何か理由があるはずです。ただ安いから、と言った理由で購入するのは避けて下さい。

初心者におすすめしたいホルンのメーカーと品番

ヤマハ YHR-567D/YHR-567GDB

価格もホルンの中では比較的高くなく、デタッチャブルタイプの為持ち運びも便利です。

この楽器でも充分満足頂けると思いますが、しっかり楽器を吹きこなせるようになり、さらに上を目指す場合に、ヤマハの上級クラスや、奮発してヨーロッパ製の楽器も一度試奏してみてはいかがでしょうか。