トランペットを吹く

初心者にもおすすめしたい、トランペットの種類や音色の違い。

人気メーカーや楽器の選び方をお伝えしています。

トランペットの種類と特徴や音色

「トランペット」と一口に行っても、実は種類が様々です。
今回はポップスや吹奏楽で良く利用される、トランペットの種類や特徴、素材ごとの音色をご説明致します。

音域・構造によるトランペットの種類

  • B♭トランペット
    皆様がご存じの「トランペット」と呼ばれている、世間一般的な楽器が「B♭トランペット」になります。B♭管(ベーかん)と呼ばれ、基本的なトランペットの形態です。
    「ピストンバルブ」と呼ばれる機構を利用して管体の長さを変える事により、音程を変化させます。
  • ピッコロトランペット
    B♭トランペットの一オクターブ上あたりの音域を担当します。名前の通り小さく、B♭管の半分ほどの管体の長さです。音域も高いため、一際華やかな音色です。
  • ロータリートランペット
    上記二つの楽器が「ピストンバルブ」を利用している箇所を「ロータリーバルブ」の機構に変えた楽器です。ドイツやオーストリアのオーケストラで一般的に使用されており、ピストンバルブ式の楽器に比べて音色が柔らかで、抵抗感も強めです。

管体の素材、メッキの種類

トランペットを吹く

楽器そのものは真鍮(しんちゅう)と呼ばれる銅と亜鉛の合金で出来ていますが、その中に含まれる素材の割合により見た目、音色に変化が生まれます。

  • イエローブラス
    基本的なトランペットの材質です。明るくハキハキとした音色が特徴です。
  • ゴールドブラス
    イエローブラスよりも亜鉛の割合が多く、楽器そのものの色も少し赤みを持ちます。イエローブラスに比べ、まろやかな音色になります。

管体の素材だけではなく、表面塗装・メッキにも種類があります。

  • クリアラッカー
    楽器本体に透明なラッカーを塗装したものです。管体の材質が持つ音色をあまり変えない、パリっとした音色になります。
  • ゴールドラッカー
    クリアラッカーに金色や赤色系の塗料を混ぜたもので作られたラッカーです。クリアラッカーよりもパワフルな音色と言われています。
  • 銀メッキ
    ラッカー仕上げとは別の表面加工で、管体素地の表面に銀メッキを施しています。ラッカーよりも厚みが薄く、クリアでかつ柔らかい音色と言われますが、抵抗感も増す為適度な吹き心地を実現します。
  • 金メッキ
    銀メッキ同様、表面に金メッキを施していますが、通常は銀メッキの上からメッキを施している為、抵抗感も強く重みも増す為、訓練が必要です。華やかで豊かな音色と呼ばれます。

トランペットの人気おすすめメーカーと値段

ヤマハのトランペット

YAMAHAトランペット

皆様ご存じの、日本は静岡、浜松に本社を置くメーカーです。世界的にも「YAMAHA」としてトランペットも非常に普及しており、各国に著名なプレイヤー、愛好家が居ます。

楽器の個体差も外国製に比べ狭く、価格帯も様々用意されており、初心者にはオススメのメーカーです。

人気商品
YTR-4335GⅡ(ゴールドブラス・ゴールドラッカー) 125,000円
YTR-8335S(イエローブラス・銀メッキ) 300,000円
YTR-8335RS(イエローブラス・銀メッキ・リバース式主管抜差) 310,000円

Bach(バック)のトランペット

アメリカに工場を置き、トランペットと言えばヤマハかバック、と呼ばれるほど、金管楽器の世界では有名なメーカーです。

創業当初はマウスピースの製造を主としていた事もあってか、楽器は他メーカーでもマウスピースのみバック社のものを、と言う人も少なくありません。

代表的な「ストラディバリウス (Stradivarius)」の人気もさることながら、新しい品番の開発にも力を注いでいます。

人気商品
180ML37SP (イエローブラス・銀メッキ) 335,000円

その他

日本では上記の二つが広く普及していますが、
・Schilke(シルキー)
・B&S(ビーアンドエス)
等、一部のプロに人気なメーカーも多数存在します。

トランペットの選び方や購入時のポイント

選び方のポイントとしては「予算」と、「鳴らしたい音がどんな音か」です。

金管楽器の発音構造として、まずは「マウスピース」を鳴らすことにより、そこから空気の振動が生まれて管体に息が流れ、音が鳴る、と言う構造になっています。

その為、まずは「マウスピースを鳴らす」事からスタートする為、初めはご自身の思う「トランペットの音」が鳴らないかもしれません。

ですが、素材による音色の傾向は大きくありますので、自身の思うトランペットの音色から素材を導き出し、後はご予算との相談、が一番かと思います。

マウスピースについて
最初は楽器本体に付属してあるマウスピースで問題ありません。

ある程度楽器に慣れ演奏出来る様になり、「もう少し吹きやすくならないかな…」と思った場合に、色々なマウスピースを試してみて下さい。

息の流れやすいもの、高い音が出やすいもの、音の切り替えがしやすいもの等様々なものに出会うと思いますので、「楽器に慣れてから」の購入のオススメ致します。

初心者におすすめしたいメーカーと商品

ヤマハ YTR-4335GⅡ/YTR-4335GSⅡ

トランペットで有名なメーカーは様々ありますが、メーカーの基本モデルとされている型が30万オーバーである事が少なくありません。

その他外国製の安価なものは2万円前後で販売されている事もありますが、品質には少し疑問を抱く部分もありますので、ご注意下さい。