電子ドラムの画像

電子ドラムに「種類」という大きな区分けは特にありません。

さらに、現在「電子ドラム」と呼ばれる商品を販売しているメーカーも、有名なメーカーでは数少なく、しっかりしたものを購入する、となると「ヤマハ DTXシリーズ」か「ローランド V-Drumシリーズ」のどちらかになるでしょう。

ここでは電子ドラムの値段と商品の違い、初心者におすすめしたいメーカーについて紹介していきます。

電子ドラムセットの値段と大きさ・パッドの関係

電子ドラムの画像

上記で紹介した2メーカーでも、各価格帯により様々な商品を販売しています。
では、価格により何が違うの?と問われますと…

電子ドラムの値段と大きさ

値段が安いものは、電子ドラムとしての作りも質素です。

パッド(打面)もあまりごつくなく、全体を支えるバーも太くなく、見た目はかなり簡素化されている印象を受けます。

ただ、「全体が細い、質素だからから悪い」と言うわけでは決してありません。

各パーツが簡素な分、電子ドラムを置いた際のスペースや、収納時のサイズが高級なものに対して少しコンパクトです。更に取り外し収納時の重量も軽く、運搬には非常に便利です。

電子ドラムの値段とパッド(打面)

パッドが違うと何が違うのか。

例として「スネアドラム(小太鼓)」を出して説明させて頂きます。

スネアドラムの奏法には

A.ヘッド部分のみを叩く
B.ふち(リム)部分のみを叩く
C.ヘッド部分とフチ部分の両方を同時に叩く 
D.ドラムロール

…etc

と、簡単に分けて4つの奏法があります。

また、本物のスネアドラムは、叩く場所によって微妙に音のニュアンスが変わります。

それを以て多彩な表現を行いますが、

パッドのランクとしてヘッドの音しか鳴らない(強弱無しor 有り)

ヘッドとリムの音(各1種類)が鳴る、上手に叩くと同時に鳴る(リムショット)

ヘッドの叩く位置により微妙な差が出る。

生ドラムの様音の返り、ドラムロールも生ドラムの様な感じで繋がる

…と、メーカーや品番によりより細かな段階を踏みますが、簡単にご説明すると
「値段が上がれば上がるほど、より本物のドラムセットに近い感覚の音が返ってくる」
と言った感じです。
  

電子ドラムの値段と音源の違い

上記でお伝えしたように、値段があがれば様々な打感の音源を備えている為、その分表現の幅が広がります。

金額が上がれば上がるほど、ドラムの打音やシンバルの打音だけでなく、様々なジャンルに合ったドラムセットを想定した音源や、人の声の様な音色、オーケストラ、その他様々な音源を備えており、「ドラムセット」と言う利用だけでは留まらない、様々な演奏に利用できます。

【神保 彰】と言うプロプレイヤーは、電子ドラムを使い「ワンマンオーケストラ」

と呼ばれるソロでの演奏を行っております。これこそが電子ドラムの持つ可能性ですので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

電子ドラムセットのおすすめメーカー・商品

ヤマハの電子ドラム

上記に上げた2つのメーカーの内の一つ、ヤマハ。

世界レベルの管楽器、打楽器を販売するメーカーとして、音源も様々な種類を持っており、最上級のDTX-900シリーズでは1326の音色を持ちます。

自社で生ドラムや打楽器を制作、販売している為、音源のリアルさにも定評があります。

また、各種セット商品だけの販売でなく、音源モジュールやパッド、各種シンバルパッド等、プレイヤーの好みに沿って様々にドラムセットを組み換え・増築できる為、徐々に自分のレベルに沿ってランクアップしていく事も可能です。

機能の一部としてドラム練習機能や、内臓の練習曲に沿ってのリズム練習も可能になっています。

人気商品
・DTX-400KS オープン価格
・DTX-760K オープン価格
・DTX-920K オープン価格

ローランド(Roland)の電子ドラム

ローランド電子ドラムの画像

電子楽器の先駆けとして、電子ピアノや電子パーカッション、各種エフェクターなど、常に時代の先端を行くローランド。

電子音源の世界では非常に有名で、シンセサイザーは様々な音楽番組でも名前が見られます。

また、「電子ドラム」としてだけでなく「ハイブリッドドラム」として、アコースティックドラムに音源を重ね合わせる、音楽の幅を非常に広げる奏法を可能にしました。

非常にコンパクトで持ち運びにも便利、折りたたんでしまえば場所も取らない「TD-1KPX2」「TD-4KP」、最高峰の「TD-50KV」シリーズというキット品だけでなく、こちらも様々な組み合わせで、プレイヤーに合わせた仕様に作っていく事が出来ます。

人気商品
・TD-1KPX2 オープン価格
・TD-50KV オープン価格

騒音・防音に配慮した電子ドラムの選び方

電子ドラムはとにかく
・場所を取り
・基本的には設置したままで
・電子とは言え騒音となる

なかなかの曲者です。

まずは、自宅内で確実に設置できるスペースを確保し、その大きさに合う商品を検討しましょう。

また、打面がメッシュであろうがヘッドであろうが、物を「叩く」事に変わりがない為、打音が鳴ります。打音だけでなく、ハイハットやバスドラムのペダルを踏むことによる「振動」も馬鹿になりません。

自宅周りの環境も気にしつつ、「ドラムマット」を必ず合わせて購入しましょう。

初心者におすすめしたい電子ドラムセット

→ヤマハ DTX-400KS
→ローランド TD-1KPX2

二つの違いは、ヤマハはゴムパッド、ローランドはメッシュパッドと言う点と、ローランドは細かく畳むことが出来る、と言う点です。

ゴムパッドは打感が強く、ドラムを演奏している、と言う感覚を得る事が出来ます。それに比べメッシュパッドは消音効果が強く、打感も少し柔らかです。

自宅に置きたいが場所が‥と言う方には、ローランド TD-1KPX2 をオススメ致します。